こんにちは、さやか@Kimottamadameです。
私は2020年3月に、無痛分娩で男の子を出産しました。
妊娠中に、無痛分娩に関する情報はインプットしたはずでした。
そんな私が「なんで誰も教えてくれなかったの!?(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」とガチで思ったことを、時系列で伝えます。
💪この記事の内容
- 無痛分娩にした理由とメリット・デメリット
- 無痛分娩レポ【前半戦】:さっさと楽に!は、してくれない
- 無痛分娩レポ【真っ最中】:陣痛よりも痛いのはアレ!恥も捨てよう
- 無痛分娩レポ【後半戦】:産んでからも、長くて痛い
個人差はもちろんのこと、国によって仕様は様々でしょうが、少しでも将来のママの役に立つと嬉しいです。
無痛分娩にした理由とメリット・デメリット
予防接種を考えるだけで胃が痛くなるような、痛みに弱いわたしには最適でした。
無痛分娩にした理由
私が無痛分娩を選んだ理由は、それが「デフォルトだったから。」
フランスでは出産の9割近くが無痛分娩で、主流です。特別な理由がなければ、無痛分娩で出産となります。
💪健康に問題がなくても自然分娩する人はいるの?
気になったので聞いてみたら、「たまに居るわよ、麻酔に間に合わなかった人。そういう人は、そのまま産むしかないわ。」とのこと。
メリット、デメリット
経験してから思う、メリットとデメリット。
メリット:
滝のような汗や、頭の血管がブチ切れるような痛さはなく、最初から最後まで落ち着いて対応できた。
デメリット:
麻酔の針を入れたところが産後1年経っても痛む。無痛とは字だけで、痛みはある。
無痛分娩レポ【前半戦】:さっさと楽に!は、してくれない
痛くなっても、すぐに麻酔を入れてもらえません。
💪スタートから驚きだったので解説します。
- 子宮口が3センチ開くまで麻酔ができない!
- 【簡単そうで激ムズ】臨月のお腹を抱えて背中を丸めよ!
- 麻酔の処置が痛い!ゾミゾミ不快!
子宮口が3センチ開くまで麻酔ができない!
最小でも3センチ、子宮口が開いていないと麻酔の処置は始められません。
麻酔を早く入れすぎると、その後の分娩の進みが遅くなると言われているからだそうです。
私の場合は、病院に着いた時点で子宮口が1センチ。それが3センチになるまで、9時間かかりました。
そして、30分〜1時間おきに、助産師さんが子宮口の開き具合をチェックしに来ます。
指を突っ込んでグリグリ……これが痛い……!
💪時刻表がないので、3センチまで耐えるのみ。
【簡単そうで激ムズ】臨月のお腹を抱え、背中を丸めよ!
子宮口がじゅうぶん開くと、ついに分娩室へ移動し、太い麻酔の針を背骨の中に刺します。
麻酔の針を入れるには、上の絵のように背中を丸めなくてはいけません。
分娩台の上に座り、大きなお腹を包むように背中を丸くするのがとっても難しい!
💪経験者アドバイス
低い椅子や台に足を置き、ゆるいM字開脚をすると背中を丸めやすいと思いました。
麻酔の処置が痛い!ゾミゾミ不快!
麻酔用の針は太いため痛く、ザリザリした、ゾミゾミする不快さがありました。
・ゾクっとして少し動くだけで、最初からやり直し。
・最中に陣痛がくると、またやり直し。
結局、完了まで20分くらいかかりました。
無痛分娩レポ【真っ最中】:陣痛よりも痛いのはアレ!恥も捨てよう
麻酔が効き始めると、ほっとします。
痛みが和らぐので、ウトウト仮眠も可能。
💪ホッの中にも見つかるゲゲゲな発見
- 麻酔のコントロールはセルフサービス
- 助産師さんのグリグリが、鬼
- 人工破水、陣痛促進は痛くなかった
- トイレの気配は薄く、夫の前で助産師さんがキャッチ
- 時間がかかりすぎると、帝王切開に変更
- 痛い痛い痛い!を叫んで出産
麻酔のコントロールはセルフサービス
麻酔の処置が完了したら、「麻酔を体内に入れる」ナースコールのボタンみないたものを渡されます。
痛くなったら一押しするだけで、安全な量の麻酔が体に入ります。
「ボタンを間違って押したり、押しすぎて、麻酔を体に入れすぎない?!」と聞いたら、「大丈夫、10分経たないと次の麻酔は出ないから。その間にボタンを押しても何も出ない。」とのこと。
助産師さんのグリグリが、鬼
麻酔が効いているとはいえ、助産師さんのグリグリは痛かったです。
子宮口の開き具合を確かめに、助産師さんが指を突っ込んでグリグリするのですが、ヒリヒリ、ジリジリする感じ。
しょっちゅうグリグリしに来るので、その度に痛い思いをしました。
💪陣痛は痛みは少ない
グリグリよりも陣痛は穏やかで平気なのですが、ギュギュギュ〜!っと感じる締め付けが苦しかったです。
人工破水、陣痛促進は痛くなかった
途中で人工的に破水させる人工皮膜は、痛くありませんでした。
子宮の内容量を減らし、お産を進める方法。ちょろちょろちょろ〜と出る羊水を感じるだけ。
陣痛促進剤を入れても、痛さは感じませんでした。
トイレの気配は薄く、夫の前で助産師さんにキャッチしてもらう
麻酔が効いていると、トイレに行きたいという感覚も薄くなります。
「なんだか、オシッコしたい気がする……」と助産師さんに伝えると、導尿カテーテルというチューブを尿道から入れられます。
💪気になる「大」の方は?!
主人の目の前で、カバーもなく、そのまましました。
助産師さんが持つ受け取り皿みたいなものに、横になったままプリッと。
私としては、恥ずかしくはなく「しょうがないよね」という感じ。
主人は「出て良かったね」と笑いながら言って、気にしていませんでした。
時間がかかりすぎると、帝王切開に変更
無痛分娩も、初産も、時間がかかるとは聞いていましたが、私の子宮口は29時間たっても7センチ。
助産師さんが見切りをつけて、帝王切開を言い渡しました。
緊急帝王切開ってこういうこと?!と初めて実感。
あと1時間で手術の先生が来る、とだけ言われました。
痛い痛い痛い!を叫んで出産
帝王切開の先生が来たとき、子宮口は8センチ有るか無いかでしたが、赤ちゃんの頭が良い感じに出てきているので「そのまま出そう!」ということに。
英語、フランス語、日本語、口から出る言葉すべてが「痛い!」でした。
テレビで見るような感動の対面とは程遠く、「あぁあああ……お疲れぇ〜」が初めてかける言葉になりました。
無痛分娩レポ【後半戦】:産んでからが長くて痛い
当然ですが、麻酔が切れると痛みは増します。
分娩が終わった後も、3時間は後処理のためにベッドの上で足を広げたままでした。
💪最後までびっくらポンだった無痛分娩
- エコーの推定体重と全然違った
- 出産後の処置が長かった
- 食事に期待した私がバカだった
- 痛むオマタは冷やす
- 体が痒い
- 針の跡が1年後も痛い
エコーの推定体重と全然違った
最後の妊婦検診で、「赤ちゃんは2500グラム程度でしょう!」と自信満々に言われていたのですが、3400グラムありました。
みんなビックリだったのですが、そもそも超音波の推定体重には±10%程度の誤差があるようです。
それでも1キロを超える誤差は、予想を上回りすぎですね。
出産後の処置が長かった
産み終わった後は、下記の通り進みました。
↓
裂けたオマタを、溶ける糸で縫ってもらう。地味に痛い。
↓
腕についた針やチューブを抜き、ついに麻酔も背中から取ります!
↓
オシッコ用のカテーテルを抜く。すごく痛い!
午前3時40分に出産し、分娩室を出たのが7時前。
なかなか時間がかかりました。
助産師さんが、車椅子に乗った私を押し、私は赤ちゃんが寝るベビーベッドを押し、個室へ入りました。
休みはなく、すぐさま「お母ちゃん」としての仕事が始まります。
これは結構きつかった。
💪経験者アドバイス
部屋の希望ができるのであれば、助産師さん達のオフィスから遠いと良いと思います。
私の部屋は近くて、話し声や足音がうるさかったです。もし第2子を産むことになったら、絶対離れたところに部屋を希望します。
食事に期待した私がバカだった
日本で出産した人がよく言う、「お祝い膳」という出産したママ用の豪華なお食事。
世界三大料理のひとつであるフレンチで祝ってくれるかと思ったら、こんなんでした。
パン、紅茶、ヨーグルト、以上。
でも、30時間なにも食べなかったので、美味しく感じました。
夜は期待できるかな?!と思ったら、またバカを見るはめに。
おいも……パン、サラダ、チーズ、梨。
あまりにムカついたので、サラダは二つ頂戴!と言って2つもらいました。
痛むオマタは外から冷やす
ちぎれて縫ったオマタは最高に痛いです。
シャワーやトイレは泣けてきますが、これだけは時間だけが薬。
コンドームみたいなものに、水を入れて凍らせただけのもの。
💪「こ、これ中に突っ込むんですか?!」
使い方がわからず聞いたら、「中には入れないで!外に当てておくのよ!」と指示をもらいました。
たまに縛りが甘いものがあるので、濡れます。
体が痒い
体にポツポツができて、いろいろな所がめちゃくちゃ痒くなりました。
写真は腰です。
- 産後の疲れ
- ストレス
- ジェットコースターみたいなホルモンバランス
など、いろいろな理由からなるようです。
専用の塗り薬はありません。
休める時に休んで、時間に解決させるしかないと言われました。
針の跡が1年後も痛い
同時期に出産したイラン人も言っていましたが、麻酔用の針を入れた背中が痛む。
助産師さんに聞いたら、普通のことらしく、時間が解決するらしい。
まさか年単位の時間とは……
ー・ー・ー・ー・ー
以上が、無痛分娩前にわたしが知っておきたかったこと【15選】です。
フランスのへき地から、世界中の妊婦へ安産祈願!💪
「無痛分娩、なんだか不安!」ちょっとお話ししたい人は、
こちらからどうぞ。( ゚Д゚)